例年より人が少ない高速バス降り場=8日午後1時15分ごろ、徳島駅前

除菌用ウエットティッシュを手にするJR利用客=徳島駅

 お盆を徳島で過ごす人の帰省が8日、始まった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、徳島駅前の高速バス降り場や徳島県松茂町の徳島阿波おどり空港では、例年のような混雑はなかった。ただ、普段より人の移動が増えるため、県は公共交通機関で訪れる来県者向けに除菌用ウエットティッシュを提供するなど、感染防止対策を強めている。

 駅前の高速バス降り場では、京阪神方面から次々とバスが到着するものの、乗客はまばらだった。徳島バスとJR四国バスによると、例年はほぼ満席となっている。今年は予約がほとんど入っていない。

 大阪から帰ってくる孫を迎えに来た神山町の男性(65)は「感染への不安はあるが、孫の山に行きたいという気持ちを優先した。阿波踊りが中止なのでバスもすいていて大丈夫と思った」と語った。

 阿波おどり空港のロビーでは、乗客も出迎えをする家族も少なく、にぎわいは見られなかった。日本航空(JAL)と全日空(ANA)によると、お盆期間中(7~16日)の東京線の予約数は前年比8割減となっている。

 東京から帰省した20代男子大学生は「自分が感染したり、他の人にうつしたりしないよう気を付けてお盆を過ごしたい」と話した。到着出口前では県が1日から搭乗者全員を検温しており、16日まで続ける。

 ウエットティッシュには、感染防止の徹底を呼び掛ける県の特設ページに誘導するQRコードが付いている。8~12日、帰省客や観光客の利用が多い徳島駅、阿波おどり空港、松茂町の徳島とくとくターミナルと徳島駅前の高速バス降り場の4カ所で、台に置くなどして自由に持ち帰れるようにしている。徳島駅では、特急列車の利用客らが次々と手にしていた。