男子高校生を発見し、救急車に運ぶ消防隊員ら=9日午後6時半ごろ、徳島市の小松海岸

 9日午後4時半ごろ、徳島市川内町の小松海岸で友人と泳いでいた同市の徳島県立高校1年の男子高校生(16)が溺れていると110番があった。徳島板野署や市消防局などが捜索し、海中で発見されたが、搬送先の市内の病院で約2時間40分後に死亡が確認された。死因は溺死とみられる。

 署などによると、男子高校生は午後3時半ごろから高校の友人2人と、海岸から沖に伸びる突堤の南側で泳いでいた。当時は南風が強く、波高は約1メートルだった。沖合約50メートル地点で溺れて姿が見えなくなったのを、目撃した男性が110番した。徳島海保のヘリコプターや巡視艇も捜索に加わり、約1時間40分後、突堤近くの海中で意識のない状態で発見された。

 男性によると、男子高校生は手足をばたつかせながら「助けてください」と叫び、友人2人は名前を呼び続けていたという。

 小松海岸一帯は今年、新型コロナウイルス対策で海水浴場は開設されていない。監視員やライフセーバーによる救護体制は整っておらず、遊泳区域を示すブイも設置されていなかった。突堤の南側は海水浴場が開設されていても遊泳区域外に当たる地点だった。

 事故を受け、県立高校では同日夜、生徒や保護者への説明会が開かれた。県教委は教育長らが緊急会議を開き、10日付で県立学校と各市町村教委に再発防止を呼び掛ける緊急通知を出すことを決めた。