民進党徳島県連は26日、10月に行われる衆院選で、徳島2区の候補者擁立を事実上断念した。同選挙区で候補者擁立を見送るのは、旧民主党時代の前回衆院選(2014年)に続き2度目。

 県連は同日夜、徳島市内の事務所で、徳島1区から出馬を予定している仁木博文元衆院議員の選挙対策に関する協議を非公開で行った。終了後、庄野昌彦幹事長が報道陣の取材に応じ、2区の候補者について「県連として独自候補を擁立するのは非常に厳しい」と説明。「1区集中で選挙支援する方針を確認した」と述べ、2区の候補者擁立を事実上、断念する考えを示した。

 ただ、党本部は独自候補がいない空白区でのさらなる擁立を目指しており、県連は落下傘候補の出馬などの可能性は残っているとしている。

 2区の候補者を巡っては、前々回衆院選(2012年)まで民主党公認で出馬していた元文部科学副大臣の高井美穂氏が県議に転身したことから、前回衆院選は候補者不在となった。県連は「連続不戦敗は避けたい」として、水面下で支援労組関係者らに出馬を打診したが、擁立に至らなかった。