徳島県は11日、徳島市の80代女性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内で確認された陽性患者は累計61人になった。
県によると、女性は60例目となった80代男性の妻。夫婦は徳島市の老人ホームの同じ部屋で生活していた。女性は10日にPCR検査を受け、陽性が確認されて入院。その際は無症状だったが、11日になって38・1度の熱が出た。
女性は同じ老人ホームに入所している80代女性(31例目)の濃厚接触者として4日に検査を受け、陰性だった。9日に夫の陽性が判明し、再検査すると陽性だった。
老人ホームでの感染者は4人目。女性は最初のPCR検査以降、食堂を使わずに自室で食事をするなどして、他の入所者との接触を避けていた。
県は女性の濃厚接触者のホーム職員1人を検査し、陰性だった。また夫の感染を受けて検査した、入所者と職員計67人全員の陰性を確認したと明らかにした。
県はこのほか、徳島市の「東横イン徳島駅眉山口」で療養していた同市の40代男性会社員(22例目)がPCR検査で2度陰性となるなど基準を満たしたため、11日に退所したと発表した。同日時点の入院患者は38人、ホテルでの療養者は6人。
飯泉嘉門知事は11日の臨時記者会見で「(ピーク時の受け入れ可能数として病院側と申し合わせている)200床を、県内12病院で用意できている」と明らかにした。