アカウミガメの卵のふ化率を調査するカレッタの学芸員=美波町日和佐浦の大浜海岸

 美波町の大浜海岸で今季、アカウミガメが産んだ卵のふ化率は70・1%で、過去10年間で3番目の高さとなり、平均54%を大幅に上回ったことが26日、日和佐うみがめ博物館カレッタ(同町日和佐浦)のまとめで分かった。夏場に適度な雨が降ったほか、カレッタが砂浜に遮光ネットを設置するなど温度対策に取り組んだことが奏功したとみられる。

 カレッタによると、保護規制期間中の5月20日~8月20日にウミガメ5匹が17カ所で計1140個を産卵した。このうち800個がふ化し、5年ぶりにふ化率が70%を超えた。

 17カ所のうち、自然ふ化の4カ所は74%、高波による流失を避けるため内陸に移した8カ所は59%、カレッタの人口ふ化場に移した5カ所は83%だった。

 砂中の温度が33度を超えるとふ化が難しくなるため、カレッタは今年から本格的に温度調整を実施。日照りが厳しい産卵場所には遮光ネットを張り、人口ふ化場では定期的に散水した。

 カレッタの田中宇輝学芸員(31)は「取り組みの効果が表れた。対策を続け、ふ化率を維持したい」と話した。