がん患者や支援者が交代で夜通し歩き、支援を訴えるチャリティーイベント「リレー・フォー・ライフ・ジャパン2017とくしま」が30日と10月1日の両日、徳島市の東新町商店街で開かれる。患者同士が知り合う場を増やしたいとの思いから、がん治療を経験した人らが患者の話を聞いたり自分の経験を語ったりするサポート相談会を初めて設け、患者の不安や孤独感の解消につなげる。
「がんピアサポート相談会」と名付け、30日午後4時から3時間、コルネの泉近くの総合ブースに開設。県の養成講座を受け、日常的に患者の相談に応じているがん体験者やその家族ら「がんピアサポーター」が常駐し、体験者だからこそ共感、共有できる思いを患者らと語り合う。
同日午後2時からは精巣がんの経験者で、朝日新聞東京本社記者の上野創さんが「不条理をどう引き受けて歩こうか?」と題して基調講演する。がん経験の有無に関係なく、闘病の苦しみや治療内容、がんに対する疑問などを話し合う「語り亭」も、昨年に引き続いて夜通し開催する。
メインイベントのリレーウオークは30日午後1時半にスタートし、10月1日午前11時まで患者や家族、支援者らが交代で片道約120メートルの商店街を歩き続ける。このほか、徳島大病院と徳島市民病院の医師らによる医療セッションやがん相談、無料乳がん検診、チャリティーバーベキューなどもある。
会場では寄付を募り、がんの基礎研究や専門医の育成などに役立てる。問い合わせは実行委事務局<電080(2976)5847>。