徳島県は12日、藍住町の90代女性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内で確認された陽性患者は累計62人となった。
県によると、女性は11日に38度の発熱があり、受診した医療機関で抗原検査を受けて陽性と分かった。県内の医療機関に入院し、症状は安定している。
女性は10日、藍住町の通所介護施設「デイサービス優」で入浴と食事、リハビリをしていた。県は女性の近くで食事した利用者3人と、女性と同じ敷地内に住む親戚2人の計5人が濃厚接触者とみている。女性と同じ日に施設を利用した人が約60人おり、県はPCR検査を実施する。
施設は24日まで自主休業する。利用者と従業員に検温を促し、従業員はマスクを着用するなどの感染対策を取っていたという。
県はこのほか、徳島市のホテル「東横イン徳島駅眉山口」で療養していた▽徳島市の10代女性会社員(県内19例目)▽大阪在住で小松島市に帰省中だった20代男子大学生(20例目)▽NHK徳島放送局に勤める徳島市の40代男性(21例目)▽阿南市の20代男性会社員(26例目)―の4人が12日に退所したと発表した。同日時点の県内の入院患者は37人、ホテル療養者は4人となった。
飯泉嘉門知事は12日の臨時記者会見で「9月頭をめどに、東横インの(療養用の)部屋数を100室から150室に増やす」と述べた。