徳島県庁

 徳島県内の新型コロナウイルス感染状況に関する飯泉嘉門知事の会見で、同意していないのに店名を公表されたとして、藍住町の飲食店が12日、公表に至った経緯や発表基準などをただす質問書を知事宛てに郵送した。知事はこの日の会見で「保健所が状況を聞いた時に(公表は)『やむを得ない』という話をいただいた」と説明したものの、店側は否定している。

 知事は7月31日の定例会見で、県内20例目の感染者と濃厚接触者の立ち寄り先に関し、「店の同意が得られた」として飲食店の店名を公表した。しかし飲食店側は、徳島保健所の聞き取りに対して何度も公表を拒否したとし、会見内容は誤りだったと主張している。

 質問項目は▽同意が得られたと知事が発言した根拠や経緯▽保健所担当職員から知事に伝達されるまでの経過▽店名公表に関する県の基準―など10項目。質問書は代理人を通じて郵送し、書面到着後10日以内の回答を求めている。

 知事は12日の会見で「保健所職員が立ち寄って最初に状況を聞いた時に、やむを得ないという話をいただいた。今後、同意を得る際は念押しを徹底する」と説明した。

 これに対し、社長は「『やむを得ない』という趣旨の回答はしておらず、職員は一度も店に立ち寄っていない」と反論。店名公表後は売り上げが半減し、インターネットなどでデマや誹謗中傷も流れたと言い、「損失分の損害賠償請求も検討している」と話した。