会見する飯泉知事=13日午後、県庁

 徳島県は13日、徳島、阿南両市と石井町の20~90代男女8人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。徳島市万代町の田岡病院では、入院患者3人と理学療法士1人の陽性が判明。入院患者の1人が入所する徳島市国府町の特別養護老人ホーム「ライム」では、介護士の感染が確認された。いずれも感染経路は調査中。県内で感染が確認されたのは10日連続で、累計70人になった。

 県によると、感染が確認された田岡病院の入院患者は80、90代の女性3人で、4人部屋の同室だった。残る患者1人はPCR検査の結果、陰性だった。陽性の入院患者のうち、県内66例目の80代女性は6日から発熱の症状があった。県は、65例目の20代男性理学療法士が女性の濃厚接触者とみている。

 田岡病院は13日、外来診療や救急搬送の受け入れ、手術などを休止。病室や通路を消毒した。17日にも再開する。

 飯泉嘉門知事は13日の会見で、複数の職種の職員や別のフロアの患者が同時多発的に感染するという状況ではないため、院内感染には当たらないとの認識を示した。

 

 66例目の80代女性が入所する「ライム」で感染が確認された介護士は、石井町の30代女性。4日に37・6度の発熱があったが、解熱したため、7、8両日は勤務していた。女性と同居する60代父親も陽性と判明した。勤め先の小規模多機能型居宅介護事業所「希の里」(石井町)では事務作業に従事し、利用者との接触はほとんどないという。

 このほか▽県内で初めてクラスター(感染者集団)が発生した阿南市の通所介護施設の利用者で、6日に感染が確認された90代女性の息子の60代男性(63例目)▽イオンモール徳島(徳島市)の寝具販売店「じぶんまくら」に勤める30代男性(64例目)―の感染が確認された。

 30代男性は5日に岡山県へ日帰り出張。7~10日はイオンモール徳島で勤務し、マスクを着用していた。6日以降にせきなどの症状があった。

 飯泉知事は会見で、発熱後にいったん熱が下がったため出勤したケースが目立つとして「熱が出たらしばらく療養し、早めに相談窓口に連絡してほしい」と呼び掛けた。

 県は、藍住町の90代女性(62例目)が利用していた通所介護施設の職員と利用者計83人、女性と同じ敷地内に住む親戚2人、63例目の男性の家族2人がPCR検査の結果、いずれも陰性だったと発表。徳島市のホテル「東横イン徳島駅眉山口」で療養していた▽小松島市の30代男性会社員(12例目)▽徳島市の20代女性店員(24例目)▽小松島市の20代男性会社員(25例目)―の3人が13日退所したと明らかにした。