女性入所者8人の感染が新たに判明した特別養護老人ホーム「ライム」=徳島市国府町中

会見する飯泉知事=14日午後、県庁

 徳島県は14日、県内の10~90代の男女11人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。このうち70~90代の女性8人は徳島市国府町の特別養護老人ホーム「ライム」の入所者。12日にはこの施設に勤める介護士の感染が確認されており、県は計9人のクラスター(感染者集団)が発生したと判断した。県内でのクラスター発生は3例目。県立学校の10代男子生徒の陽性も判明した。県内で感染が確認されたのは11日連続で、累計81人となった。

 県によると、ライムの入所者8人は1人が無症状で、残りは軽症。施設では手指の消毒や換気の徹底、面会の制限などの対策を取っていたという。他の入所者34人と職員42人はPCR検査で陰性と確認された。感染経路は調査中。県は国にクラスター対策班の派遣を要請した。

 ライムの入所者で、別の疾患の治療のため6~13日に田岡病院(徳島市万代町)に入院していた80代女性(県内66例目の感染者)は、ライムを離れて1週間ほど経過しているとしてクラスターには含めていない。県は14日、県内の社会福祉施設の施設長や市町村担当者を県庁に集めて緊急会議を開き、感染防止策の徹底を呼び掛けた。

 男子生徒は別の疾患で手術を受ける予定で、事前に受けたPCR検査で陽性と判明した。学校は夏休み中のため、他の生徒らとの接触はなかったとしている。濃厚接触者の家族3人のうち、1人が検査を受けて陰性だった。

 このほか、県内で初めてクラスターが発生した通所介護施設「平成デイサービスセンター羽ノ浦」(阿南市)を利用していた小松島市の80代女性と阿南市の70代女性の感染が確認された。

 県は▽イオンモール徳島(徳島市)の寝具販売店に勤める30代男性(64例目)の同僚4人▽田岡病院の理学療法士(65例目)の家族2人▽ライムの30代女性介護士と父親(69、70例目)の家族3人―が検査でいずれも陰性だったと発表。東京都の20代女性飲食店従業員(29例目)と鳴門市の20代アルバイト女性(30例目)が14日までに退院し、徳島市のホテル「東横イン徳島駅眉山口」で療養していた鳴門市の40代男性病院職員(27例目)も退所したと明らかにした。