70歳になった浜太郎と田中学芸員=美波町日和佐浦の日和佐うみがめ博物館カレッタ

 徳島県美波町日和佐浦の日和佐うみがめ博物館カレッタで13日、飼育されているアカウミガメとしては世界最高齢の「浜太郎」が70歳の誕生日を迎えた。

 新型コロナウイルス感染防止のため、今年は誕生日を祝うイベントを行わなかった。職員が好物のイセエビやワタリガニをプレゼントすると夢中で食べていた。

 山梨県から訪れていた会社員(30)は「豪快に食べるところが見られて良かった。体が大きくて驚いた」と話した。

 浜太郎は甲羅の長さ約90センチ、体重130キロの雄で、1950年に大浜海岸に産み落とされた卵からふ化した。日和佐中学校科学クラブが飼育に携わっており、当時の飼育・観察記録が残っている。

 70年前に同中学校の教員でクラブ顧問を務めた近藤康男さん(92)=阿南市=は「生徒と手探りで育てたので子どものように思っている。いつまでも元気でいてほしい」と話した。

 2008年からカレッタで勤務する田中宇輝学芸員は、12年の関節炎や肺炎などの不調を適切に処置してきた。「ウミガメの町を象徴する存在。この命を後世につなげたい」と語った。