旧名頃小の方向を指し示す、森の妖精に見立てたかかし=三好市東祖谷菅生

 三好市東祖谷菅生の名頃地区にある「かかしの里」で10月1日、標高約900メートルの山間部に約200体のかかしがお目見えする「名頃かかしの里祭り」が開かれる。主会場の旧名頃小学校と国道439号をつなぐ名頃橋が工事で通れないため、森の妖精に見立てたかかし約20体が学校への迂回(うかい)路で道案内してくれる。

 妖精をイメージしたかかしは、着古した衣類や新聞紙などで作られている。コーヒー豆が入っていた麻袋を身にまとい、色鮮やかな頭から小さな角が生えている。迂回路である学校裏の山道約250メートルに並び、案内板と共に学校の方向を指で示している。

 名頃橋が渡れず、学校へは徒歩で向かうしかないことを逆手に取り、迂回路でも来場者に楽しんでもらおうと近くの綾野月美さん(68)ら住民有志が7月下旬から作ってきた。

 学校では廃校前に児童が学んでいた様子を再現。国道沿いには有名人を模したかかしの並ぶバス停が設けられるなど、地区のあちこちでユニークなかかしが楽しめる。

 同地区では綾野さんが約15年前にかかしを作り始め、一緒に作る仲間が徐々に増えた。祭りは2013年に初めて開き、今年で5回目。綾野さんは「かかしはみんなかわいらしく、来てくれた人はきっとにこやかになるはず。森の妖精たちがお待ちしています」と呼び掛けている。