徳島県は15日、徳島、阿南両市の10~100代の男女5人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。100歳以上の感染者は県内で初めて。県内で感染が確認されたのは12日連続で、累計86人となった。
県によると、100代の女性は徳島市国府町のサービス付き高齢者住宅「阿波っ子」の入所者。8月9日に38・5度の発熱があり、11日に県内の医療機関を受診。13日に37・7度の発熱とせきの症状が出たので14日にPCR検査を受けた。せきが続いているため酸素投与を受けている。県は他の入所者や施設職員計約30人の検査を行っている。7日と12日には隣接する通所介護施設「デイサービス阿波っ子」を利用していた。
阿南市の50代男性は徳島バスの運転手で、8~12日に徳島駅や小松島市役所などを発着する5路線計37便を運転した。勤務中はマスクを着用し、通勤は自家用車を使っていた。バスの運転席にはシールドが設けられ、乗客と接触する機会は少なかったという。自宅と勤務先以外に長時間滞在した立ち寄り先はない。県は濃厚接触者として家族2人の検査を行う。
県立学校に通う徳島市の10代男子生徒2人は81例目の感染者となった10代男子生徒と同じ入所施設で暮らしている。県は施設の入所者や職員19人を検査し、2人の陽性が分かった。さらに職員や入所者10人程度の検査を行う。
男子生徒2人のうち1人は軽症で9、10の両日、親戚宅で宿泊した。濃厚接触者はこの親戚2人。別の男子生徒は無症状で濃厚接触者はいない。81例目の男子生徒の家族2人は検査で陰性だった。
徳島市の90代女性はクラスターが発生した同市国府町の特別養護老人ホーム「ライム」の入所者。13日に検査を受け陰性だったが、14日に39度の発熱があり再検査した。
15日、徳島海上保安部(小松島市)の50代男性乗組員(42例目)と20代男性乗組員(48例目)が退院。徳島市のホテル「東横イン徳島駅眉山口」で療養していた同市の30代男性会社員(34例目)と30代女性介護士(40例目)が退所した。