荷物の届け先近くの畑に到着したドローン=那賀町横石

 小型無人機ドローンの活用で県版地方創生特区に認定されている那賀町で29日、携帯電話を利用したドローンによる物資運搬の実証実験があった。携帯を使った実験は四国で初めて。

 携帯によるドローン操縦は、通常の地上からのリモートコントロールではなく、機体に搭載したスマートフォンが行う。スマホの専用アプリにあらかじめ行き先を設定しておくと自動で目的地に向かうため、人が操縦したり、目視で確認したりする必要がない。

 NTTドコモ、空撮事業を行う映像制作会社のD―PLAN(徳島市)、町の職員ら約20人が参加し、処方薬の配達を想定して行った。携帯を搭載したドローンに据え付けた箱(高さ13センチ、幅20センチ、奥行き23センチ)に薬を入れ、同町大久保の日野谷診療所駐車場を飛び立った。ドローンは事前のプログラム通り、那賀川を越え、7分ほどかけて1・3キロ離れた同町横石の畑に着陸した。

 薬を受け取った近くの野村吏(つかさ)さん(86)は、かかりつけの病院に行くのに20分ほどかかる。「本当に助かる。物資も運べるようになってほしい」と話した。

 町まち・ひと・しごと戦略課の三好俊明課長は「山間部で高齢化率の高い町なので、この方法は効果的。実証実験を続けたい」と話した。