新メニューに加わった食用藍入りの生クリームを添えたシフォンケーキ=美馬市脇町の「藍蔵」

 美馬市の観光地域づくり法人(DMC)美馬観光ビューローは、道の駅藍ランドうだつ(同市脇町)の物産販売施設・藍蔵のメニューに、地元産食用藍入りの生クリームを添えたシフォンケーキを加えた。28日から450円で販売を始め、ゴールデンウイークに各地から訪れる観光客らに舌と目で楽しんでもらう。

 新しいメニューは「シフォンケーキ美馬ブルーの生クリーム添え」。食用藍の普及に取り組むボン・アーム(徳島市)が美馬市で育てた藍を使い、考案した。

 道の駅があるうだつの町並みには、財をなした藍商の住宅や倉庫が残る。ゴールデンウイークに約2万人の観光客が訪れると見込まれており、スイーツを通して藍と町並みとの歴史的なつながりも感じてもらうのが狙いだ。

 ほのかに青みがかった生クリームの色を「美馬ブルー」と名付け、見た目も楽しめるとPRしている。

 観光ビューローは今後も、藍入り生クリームを添えたバニラアイスクリームにエスプレッソをかけて味わう「アフォガート」の販売や、ロールケーキの開発に取り組む。

 由村公彦事務局長は「『インスタ映え』にこだわる若者や女性に興味を持ってもらえれば」と話している。