地域での起業を支援する徳島大、徳島新聞社、県信用保証協会の連携事業「まちしごとファクトリー」が5月に始まる。4年目の本年度は「地域を担う若手育成」の視点から、徳島大の授業に関連の講義を取り入れるほか、公開授業を同大大学院で行う。
徳島大の矢部拓也教授が6月から、全学部共通の授業で「公民連携の地域づくり」をテーマに3回講義する。廃園になった幼稚園を活用した内町コミュニティーカフェ(徳島市)の事例を取り上げ、これに携わった官民のゲストとの意見交換も行う。県信用保証協会が10月から、徳島大大学院で公開授業を8回開く予定。協会の講師が多様化するビジネスモデルや資金調達方法について講義する。いずれも一般市民も受講できる。
県内の創業希望者の事業計画作成を支援する「実践塾」(10月から4回)も例年通り実施する。
幕開けとなるキックオフセミナーは、5月26日午後1時半から、徳島大常三島キャンパスのフューチャーセンターで開く。大阪・扇町ミュージアムスクエアや、店主が毎日替わる「コモンカフェ」を手掛けた、大阪ガス近畿圏部都市魅力研究室長の山納洋さんが講演する。廃校を使った地域活性化や、観光による振興などに携わる県人らによるパネル討論もある。参加無料。
セミナーの申し込みは、まちしごとファクトリーのホームページ<https://www.machishigoto.com/>で受け付ける。問い合わせは、徳島大地域創生センター<電088(656)9910>。