外国人向けゲストハウスを開業した國方さん=海陽町宍喰浦

 東京から海陽町に移住した女性が、同町宍喰浦に外国人向けゲストハウスを開業した。築47年の民家を利用した宿泊施設で、客室は日本文化に触れられる内装にした。料理は町産の野菜や鶏肉などを使った和食を提供し、町の魅力も発信する。

 ゲストハウスを開業したのは國方由紀子さん(52)。知人を通じて空き家になっていた民家を借り、2階の和室2部屋を客室にして掛け軸や屏風、和紙の照明器具などを置いた。1階には宿泊客以外も利用できる食堂や共有スペースを設け、外国人と地元住民が交流できるようにした。

 料理は地元の産直市やスーパーで食材を仕入れ、素材の味を生かした煮物や焼き物、刺し身、漬物などを提供する。ゲストハウスの名称は「お宿・キッチン みつ佳」で、國方さんの母親の名前から付けた。

 國方さんは新潟県出身。英語が堪能で、東京都内で航空会社の客室乗務員や外国人向け高級マンションのコンシェルジュなどを務めた。サーフィン好きの夫の康任さん(52)と共に海陽町に何度も訪れており、自然や住民の人柄が気に入って、昨年12月に移住。得意の英語を生かし、外国人のお遍路さんや観光客らに同町の魅力や日本文化を知ってもらおうと、9月12日に開業した。

 今後、日本語と英語表記のホームページ<http://mitsuka-shishikui.jimdo.com>を更新し、民泊施設紹介サイトに登録するなどしてPRする。國方さんは「海陽町は自然があふれていて、外国にはない景色がある。言語の壁がなくなれば、足を運んでくれる外国人も増えるはず」と話している。

 外国人向けだが、日本人の宿泊も可能。朝食付きで1泊5200円。防犯上の理由で、男性客だけの利用はできない。予約や問い合わせは「お宿・キッチン みつ佳」<電0884(70)1509>。