徳島市のアミコビル1階の一角に出店している大判焼き店「あたりや」が、そごう徳島店閉店後の9月1日以降も現在の場所で営業を継続することが分かった。2代目店主の笹田清一さん(81)は「そごう開業前からこの地でやってきた。そごうが閉店しても関係なく営業していく」と事業継続への強い思いを語っている。

 

 あたりやは1951年創業。そごうなどが入ったビルが建つ前にあった内町小学校のグラウンドに隣接するように、当時から元町交差点付近に店を構えていた。徳島駅前西地区の再開発事業でそごう徳島店が開業したのを機に、現在の場所で営業を始めた。

9月1日以降も営業を継続する「あたりや」

 人気の大判焼きは、きつね色のもちもちとした皮で、少し塩分を利かせて甘さを引き立たせたつぶあんを包んでおり、夏は1日平均2000個、冬は4000個ほど売れる。長年、1個70円での販売を続けていたが、消費増税に伴って今年2月に80円へと値上げした。

 

 そごう閉店の報道を受け、ここ数カ月は常連客を中心に「営業を継続するのか」といった問い合わせが相次いだため、8月から店前に「9/1以降も営業いたします」と書かれた張り紙を掲示した。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で徳島駅前の人出は少なく、行列が当たり前だった人気店も客足が途切れることもある。笹田さんは「大判焼き一筋でやってこられたのはお客さんのおかげ。今後も、買いに来てくれるお客さんのために頑張っていきたい」と語った。