徳島県内で確認された新型コロナウイルス感染者が累計で100人を超えた。78人が今月に入ってから判明。三つのクラスター(感染者集団)が発生し、経路不明の事例も相次ぐ。高齢者施設での感染拡大に伴って感染者の年齢層も高くなり、60代以上が約4割を占めている。

 感染者の年代別の内訳は«グラフ»の通り。7月まで約1割だった60代以上の割合が、8月は半数近くまで増えている。

 居住地別では、徳島市52人、阿南市17人、小松島市13人、石井町5人、鳴門市4人、藍住町3人、北島町1人、神山町1人、県外在住(県内帰省中や滞在中に陽性確認)8人。性別は男性49人、女性55人となっている。

 今月5日に県内初のクラスターと認定された阿南市の「平成デイサービスセンター羽ノ浦」では、利用者9人と職員2人、利用者の家族3人が感染した。クラスター2例目(6日)の徳島海上保安部(小松島市)は、巡視船乗組員9人以外には広まっていない。

 徳島市の特別養護老人ホーム「ライム」と、入所者の1人が入院していた同市の田岡病院で起きたクラスター(14日)が最も規模が大きく、これまでにライムで13人、田岡病院で7人の陽性が判明している。

 これらのクラスター関連の感染者は計43人を数え、全体の感染者数を押し上げている。

 一般的に接触が明らかな感染者が5人以上確認されればクラスターと判断される。県内では3例のクラスター以外に、関連する感染者が2、3人確認されているケースが12例。感染者が1人にとどまっているのが26例ある。

 それぞれ関連する感染者の固まりと考えると、計41例となる。このうち、他症例と関連がなかったり県外に移動歴がなかったりするなど、経路が特定できない感染事例は27例に上る。

 今月だけでも▽徳島市の寝具販売店に勤める30代男性会社員▽ライムの30代女性介護士▽阿南市の50代男性バス運転手―など23例が該当するとみられ、県外から持ち込まれたと判断されるケースが多かった7月までとは状況が異なっている。

 ただ、飯泉嘉門知事は「感染者は増えているが、クラスターに関連するものが多く、市中感染は起きていない」との考えを崩していない。