JR四国は新型ディーゼル特急2600系の本格的な営業運転を、12月2日から高徳線で始めると発表した。徳島―高松間の特急「うずしお」として1日3往復する。一方、土讃線で走らせるには性能が不足しているとして、これ以上の2600系の導入は見送る考えを示した。
発車時刻は、徳島発は午後0時24分、同3時28分、同6時半。高松発が午前11時7分、午後2時12分、同5時15分。所要時間は1時間4~8分で、現行ダイヤと変わらない。
2600系は空気ばねで車体を傾け、カーブを高速で通過するのが特徴。空気ばねはタンクにためた空気で作動させるが、タンクの容量に限りがあり、走行試験の結果、カーブの多い土讃線では空気が不足するため、導入を見送った。
土讃線の車両は傷みがひどく、2020年度を目標に新車両を開発する。2600系をベースに、車体傾斜には空気ばねでなく、実績のある振り子方式を採用する。2600系の量産は断念し、新型車の開発に経営資源を集中する。