牟岐町灘の貝の資料館「モラスコむぎ」近くの松ケ磯で4日、猛毒を持つ「ヒョウモンダコ」が見つかった。かまれると死亡する恐れがあり、県や町は「見つけても絶対に触らず、自治体にすぐ連絡を」と注意を呼び掛けている。
県水産振興課によると、見つかったヒョウモンダコは全長7~8センチ。同日午前、松ケ磯周辺で生物調査をしていたNPO法人「カイフネイチャーネットワーク」のメンバーが見つけ、県立農林水産総合技術支援センター水産研究課美波庁舎(美波町)に持ち込んだ。
牟岐町は県からの報告を受け、小中学校や漁協などに注意するよう呼び掛けるとともに、防災行政無線で住民に知らせた。
ヒョウモンダコはマダコの仲間で、国内では主に西日本のサンゴ礁帯など暖かい海域に生息する。褐色で、足の部分に斑点模様があるのが特徴。唾液に猛毒「テトロドトキシン」があり、かまれて体内に入ると全身まひなどが発症し、死亡する恐れがある。
県内では2014年、美波町木岐の沖合でイセエビ漁の網に1匹が掛かったのが見つかっている。