徳島県庁

 徳島県は、新型コロナウイルス感染者の立ち寄り先として店名を公表した藍住町のラーメン店から出されていた、公表までの経緯などをただす質問書に書面で回答した。公表について店から同意を得ていたと主張している。回答は24日付。

 飯泉嘉門知事は7月31日の会見で、「店の同意が得られた」として、感染者が立ち寄ったラーメン店の名前を公表。しかし店側は、公表には応じられないと保健所の担当者に伝えたと訴えている。

 回答書によると、店に電話した保健所の担当者が、感染拡大防止のために知事の判断で店名などが公表されると説明。店側から「公表は控えてほしいが、それならばしょうがない」との話があったとしている。担当者は「店名公表に応じられない旨は聞いていない」と主張している。

 「同意がなくても公表する事案だったのか」との質問には、国が7月に示した公表の基本指針などを挙げ「同意の有無にかかわらず、広く県民に知らせる必要があった」としている。店名公表の基準については危険性の高い「1類感染症」が国内で発生した場合の国の方針を参考に「県で公表内容を決定している」とした。

 ラーメン店の社長は「『しょうがない』などと勘違いするような言葉は発しておらず、作り話だ。担当者には『知事に公表しないでほしいと伝えて』と何度も訴えた。今後の対応は代理人と相談する」と話している。