県職員の感染を受け、県新型コロナウイルス感染症対策本部会議で今後の対応を指示する飯泉嘉門知事(中)=28日午前9時20分ごろ、県庁

 徳島県は28日、徳島保健所に勤務する徳島市の50代職員を含む男性3人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。職員は患者の搬送車を運転した際に感染したとみられる。残りの2人はクラスター(感染者集団)が発生した阿南市のカラオケ喫茶「モンレーヴ」の利用客ら。8月に県内で確認された感染者は計101人となった。感染者の累計は127人。

 県は男性職員の感染を受け、徳島保健所内を消毒した。男性職員を除く保健所の全職員77人のほか、保健所への応援職員や、同じ建物にある保健製薬環境センターの職員ら21人にPCR検査を実施し、いずれも陰性だった。保健所は通常通り業務を続けている。濃厚接触者として男性職員の家族1人も検査を受け、陰性だった。

 県によると、男性職員は17~23日に勤務。患者搬送時はマスクと手袋、ガウンを着けていた。20日に中等症患者を搬送した際、車内で患者の点滴が倒れそうになり、それを支えるために患者がいる後部座席に入った。後部座席では気密性の高い「N95マスク」やフェースシールドの着用が必要だった。しかし男性職員は着用していなかったため、県はその場で感染した可能性が高いとみている。

 男性職員は23日夜に発熱や全身倦怠感の症状が現れ、24日以降は仕事を休んでいる。熱が下がらないため保健所に相談し、検査を受けた。

 

 このほか感染が確認されたモンレーヴの関係者2人は▽利用客の阿南市の70代男性会社員▽既に感染が確認された同市の80代女性客の80代夫。モンレーヴと関連する小松島市の「カラオケスナックつき」を含めた感染者は計14人、その家族や同僚で感染したのは計5人になった。

 県はまた、26日に感染が確認された県立高校の男子生徒に関し、生徒が所属する部活動の部員29人と顧問2人、生徒の友人1人を濃厚接触者と判定したと明らかにした。順次、PCR検査を行う。

 このほか、濃厚接触者として検査を受けた▽徳島市の40代女性団体職員の家族2人▽阿南市の60代女性の家族1人▽那賀町の60代自営業男性の家族1人―が陰性だった。藍住町の通所介護施設を利用していた同町の90代女性が入院受け入れ医療機関を退院したと発表した。