会員制交流サイト(SNS)を通じて子どもが犯罪に巻き込まれるケースが相次いでいる。

 先日も、SNSで知り合った14歳の少女を連れ去り、寝泊まりさせたとして、容疑者の男が逮捕された。容疑者はアイドルのプロデューサーを名乗っていたという。

 保護者や教師らの目の届きにくいところで何が起きているのか。昨年1年間に出会い系以外のSNSをきっかけとして、性犯罪などの被害に遭った18歳未満の子どもは1813人に上った。統計がある2008年以降で最も多い。

 憂慮すべき事態だ。中でもSNSで知り合った相手に、自分の裸を撮影して送るよう強要される「自画撮り被害」が増えているとみられる。

 驚いたのは、8歳の小学3年の女児が、ユーチューブで知り合った相手に、自分で体を撮影した写真を送らされていたことだ。被害者の低年齢化も気掛かりだ。被害に遭わないようにする取り組みが急がれる。

 スマートフォンを日常的に使う子どもが増えている。誰とでも簡単につながり、加害者と被害者が出会いやすくなったのも間違いない。

 つながっている相手が「イケメン」や同年代の少女を装うなど手口も巧妙化している。被害に遭った事例を共有していくことが大事だ。SNSなどを安易に利用することの危うさについて、しっかりと教えなければならない。大型連休は、家庭で適切な使い方を話し合ういい機会になる。