とくしま自然観察の会などは29日、徳島市の吉野川南岸最河口部に生息する干潟生物の観察会を開き、親子連れら約80人が豊かな自然に触れた。
参加者はスコップですくった泥をざるでこし、ヤドカリやハマグリなど約60種類を捕獲。講師の向井宏北海道大名誉教授が生物の名称や生態を解説し、「今では絶滅寸前の生き物が、吉野川にはまだ数多く残っている」と説明した。
長女の夏希ちゃん(3)と参加した原田美代子さん(40)=同市幸町3=は「生き物に触れる機会が少なくなる中、子どもにとって良い経験になった」と話した。観察会は、湿地の保全に取り組むNPO法人ラムサール・ネットワーク日本(東京)の全国キャンペーンの一環として開かれた。