37年の歴史に幕を下ろし、営業を終了したそごう徳島店。閉店時間には約千人が集まり、「ありがとう」の声が上がった=31日午後7時半、同店

 徳島県内唯一の百貨店で「県都の顔」として県民に親しまれたそごう徳島店が31日、37年の歴史に幕を下ろした。約2万5千人が来店し、最後の買い物を楽しんだ。テナントの一部は1日以降もアミコビル内で営業を継続するが、そごうがあった区画を埋める後継テナントは発表されていない。徳島は山形に次いで全国2番目に百貨店のない都道府県となった。

 この日は午前9時45分の開店直後から買い物客が詰め掛け、店内は終日にぎわった。閉店時間の午後7時半、2階正面入り口に従業員が並び、深々と一礼。見守る約千人から「ありがとう」の声が上がる中、シャッターが下ろされた。

 そごう・西武によると、コロナ禍にもかかわらず、8月の月間と最終日の売り上げはいずれも前年比で2・5倍を記録。そごう徳島店の千野史晴店長は「長きにわたり地域の皆様にご支援いただき、従業員一同深く感謝申し上げます」と文書でコメントした。

 1日からテナントの退店やフロアの原状回復作業を始め、15日までにビルから撤退する。看板は10月末までに取り外す。

 同店は、徳島駅前西地区再開発事業で整備されたアミコビルの核テナントとして1983年10月にオープン。ピークの93年2月期の売上高は444億円に上ったが、近年は業績が低迷し、2020年2月期は124億600万円にとどまった。

 紀伊國屋書店、ロフト、無印良品など7~9階の主要テナントや地下1階の一部店舗、アミコ専門店街、市シビックセンター、市立図書館、献血ルーム、ホテルは1日以降も開館、営業する。ビルには計93テナント、ブランドが残り、16日以降は1~3階も一部区画で営業を再開する。