総合優勝を果たし表彰台で喜びを爆発させるリバーフェイス=三好市の池田総合体育館

総合優勝を果たし表彰台で喜びを爆発させるリバーフェイス=三好市の池田総合体育館

 徳島県三好市などの吉野川上流で熱戦が繰り広げられたラフティング世界選手権は最終日の9日、全種目を終え、オープン(年齢区分なし)女子に日本代表として出場した徳島県勢の「ザ・リバーフェイス」が総合優勝を果たした。

 リバーフェイスが世界一の栄冠に輝いたのは、2010年のオランダ大会(4人乗り)以来7年ぶり2度目。

 最終日は長距離を下ってタイムを競う「ダウンリバー」があり、リバーフェイスはニュージーランドを振り切って1位でゴール。6~8日にあった3種目と合わせた総合成績でも1位となった。

 三好市などの中高生でつくる「TRAKT(トラクト)」は、ユース(歳以下)の男子が5位、女子4位。惜しくもメダルを逃した。

 那賀町出身で北京五輪カヌー日本代表の三馬正敏(40)=徳島市渋野町岩鼻、同市職員=が所属する「R6Masters」は、マスターズ(40歳以上)男子で4種目全てを制して総合優勝した。

 競技終了後に三好市池田町マチの池田総合体育館で閉会式があり、選手や大会関係者、市民ら約1500人が出席。リバーフェイスやR6Masters、オープン男子で5連覇を果たしたブラジル代表など、年齢と性別による8カテゴリーごとの総合成績1~3位にメダルが贈られた。

 ラフティング世界選手権の開催は日本で初めて。アジア、欧州、中南米など世界各地の22カ国から71チーム520人が参加した。競技が行われた6~9日の4日間で、1万6千人(実行委発表)が観戦に訪れた。来年は11月にアルゼンチンで開かれる。