現代風にアレンジしたもんぺを手作りしている大友さん=勝浦町坂本の長福寺

現代風にアレンジしたもんぺを手作りしている大友さん=勝浦町坂本の長福寺

 勝浦町三渓のパート従業員大友香代さん(36)が、現代風にアレンジしたもんぺを手作りしている。明るい色の生地を使ったかわいらしいデザインが知人の評判を呼び、9月から町内のフリーマーケットで販売を始めた。

 大友さんは購入した麻や綿の生地、不用な浴衣や着物を組み合わせ、ミシンで縫い合わせる。明るい色や柄の生地を使い、文房具などを入れる大きなポケットを前後に付けているのが特長だ。

 兵庫県西脇市出身の大友さんは、元勝浦町地域おこし協力隊員で町地域活性化協会スタッフの夫、和紀さん(42)と共に移住。趣味で雑貨を手作りしている。

 4年ほど前、岡山県を旅行中に古い衣料品店でもんぺを見つけて動きやすさが気に入り、買い物をしたり仕事をしたりするときにも着られるものを作りたいと思い立った。

 西脇市が播州織の生産地である縁で、祖母の敏子さん(89)が昔作った織物も活用。「地元の名産を、自分らしく生かせるのはうれしい」と言う。

 当初は自分用に作っていたが、知人に求められて4月から注文を受け始めた。1着5千円からで、これまでに30~60代の女性を中心に約40着を販売。購入者からは「(股下が深くて動きやすい)サルエルパンツのようでかわいい」「椅子に座っても膝が突っ張らなくて楽」などと評判は上々という。

 9月下旬に勝浦町坂本の長福寺で開かれたフリーマーケットに初めて出店。大友さんは「一着ずつ手作りしているので、喜んでもらえると励みになる」と話し、今後もフリーマーケットで販売する。注文はメール<utarisun@gmail.com>で受け付ける。