徳島インディゴソックス時代の木下雄

 プロ野球・中日の木下雄(生光学園高―駒大中退―徳島インディゴソックス)が5日のヤクルト戦で初セーブを挙げた。大学を中退後、一時は野球を離れたが、独立リーグで再起し、育成ドラフトからはい上がった苦労人だ。

生光学園高時代の木下雄

 木下雄は大阪府出身。生光学園高時代には3年夏の県大会(2011年)で決勝に進出している。同校の決勝進出は、元日本ハムのストッパー武田久さんを擁した1995年以来だった。延長で徳島商高に敗れ、甲子園出場はならなかった。

 卒業後は駒大に進学したものの、故障もあって中退した。しかし野球への思いは消えず、2015年、徳島インディゴソックスに練習生として入団。実力が認められ、16年の育成ドラフト1位で中日から指名された。着実に実績を重ね、18年に支配下選手契約を結んだ。

 大学中退後、野球を離れ、徳島インディゴソックスからプロへ―。この経歴を聞いて、野球好きなら思い起こす人がいるのではないか。プロ野球・巨人で活躍する増田大(小松島高―近大中退―徳島インディゴソックス)と同じ歩みである。

 増田大は15年に巨人から育成ドラフト1位に指名され、17年に支配下選手契約を結んだ。木下雄の一足先を進んでいるが、この2人は同学年。増田大は小松島高のエースとしてチームを引っ張り、3年夏は県大会準決勝まで進んだ。木下雄の生光学園が決勝で敗れた徳島商にサヨナラ負けしている。

 近年独立リーグからプロ野球で活躍する選手が増えている。中でも、徳島インディゴソックスの出身者は群を抜き、一度野球から離れた人の復活が目立つ。こうした事例が相次いでいるため、徳島インディゴソックスには全国から多くの若者が集う。徳島の地から夢舞台へ。長年培った土壌が、芽を育て花を開かせている。