九州西岸を北上した大型で強い台風10号は7日、対馬海峡から朝鮮半島に向かった。

 徳島県内では、徳島、阿南、小松島の各市で50~60代の男女計5人が風にあおられて転倒するなどし、けがを負った。

 建物の被害も発生し、佐那河内村では神社にある倉庫が倒木で損壊。小松島市の県立ひのみね支援学校では、体育館のガラスドア(縦約3メートル、横約1メートル)が割れた。鳴門市撫養町小桑島にある事業所では壁がはがれ、隣接する市道に木片が散乱した。

 県内では午前10時時点で吉野川市、美馬市、三好市、佐那河内村、つるぎ町の5市町村の3万3925世帯7万1820人に避難勧告が出ており、徳島新聞のまとめでは那賀町や三好市など6市町で54世帯72人が避難している。

 徳島と和歌山を結ぶ南海フェリーは、7日午後4時25分以降の上下6便と、8日の午前2時40分以降の上下2便の欠航を決めた。

 JR四国は、牟岐線の徳島-牟岐駅間の特急と阿南-牟岐駅間の普通列車、土讃線の阿波池田-高知駅間、阿波池田-土佐山田駅間の普通列車の運転を始発から見合わせている。

台風10号の強風で壁が落ちた事業所=7日午前10時半ごろ、鳴門市撫養町小桑島