飯泉知事に要望書の内容を説明する内藤市長(右)=県庁

 徳島市の内藤佐和子市長は11日、県庁で飯泉嘉門知事と会談し、市が建設する予定だった新ホールについて、市文化センター跡地と南側のとくぎんトモニプラザ(県青少年センター)の土地を一体化し、県立ホールとして整備するよう協力を申し入れた。知事は「県市協調の大きなシンボルになる」と歓迎し、開会中の県議会の意見を聴いた上で前向きに検討する姿勢を強調した。

 市長は、7月に新ホール整備事業の優先交渉権者を撤回した経緯や、遠藤彰良前市長が所有権を主張した文化センター跡地にある県有地の名義変更を求めないことを説明。跡地の3分の2を占める市有地を県に提供し、トモニプラザの機能移転への協力を約束した上で「早期に整備するため、県の協力をお願いしたい」と要請した。

 知事は「次世代に誇ることができる県都の顔づくりとなる、大胆ですてきな提案。県議会に諮るとともに市議会でも対応してもらい、県市協調のシンボルとなるよう期待したい」と述べ、「きょうがスタート。共に頑張っていこう」と連携を呼び掛けた。

 市長は、アミコビルを含めた徳島駅前の活性化に向け、ビルを運営する徳島都市開発と県、市がトモニプラザの機能移転や若者が集まる施設の誘致策を協議する場を設けるよう提言した。知事は「将来を展望した素晴らしい提案。早速着手したい」と応じた。

 会談後、知事は県有地の所有権問題を「喉に刺さった骨」と表現し、「市長が決断して(骨を)抜き、これで大きくパズルが動いた。非常に勇気ある決断だ」と評価した。

 市長は「前向きに検討していただけると期待している。互いに議会と一体となって(県立ホールを)実現したいし、いろんな形で県市協調が進めば良いと思う」と話した。