ロシアのソチで11月に開かれる組み技の格闘技「サンボ」の世界選手権に、藍住町出身の法政大柔道部主将、田北健太郎さん(22)=4年、徳島商業高校卒=が出場する。田北さんがサンボの世界選手権に出場するのは昨年に続いて2度目。初のメダル獲得を目指し、準備に励んでいる。
田北さんは昨年1月、柔道強化の一環としてサンボの練習を取り入れた。1カ月後に初挑戦した全日本選手権で2位となり、ブルガリアで行われた世界選手権にも出場した。今年2月の全日本選手権で初優勝を果たし、今回も日本代表に選ばれた。
田北さんの階級は90キロ級。世界選手権の出場選手数や組み合わせは発表されていないが、日本サンボ連盟によると、90キロ級は30~40人程度の争いになる見込み。11月10日に初戦から決勝まで行う。
東京の日本体育大世田谷キャンパスで10月7~10日に日本代表選手団の強化合宿があり、田北さんはサンボの感覚に体を慣らした。膝十字固めなどサンボ特有の関節技を磨くなど調整に余念がない。
昨年の世界選手権は1勝したものの、目標のメダルには届かなかった。「サンボ発祥の地で試合ができるのは光栄。2度目の世界選手権なので結果を求めたい」と意気込む。
サンボは柔道とレスリングを合わせたようなロシア発祥の格闘技。専用の道着「サンボジャケット」を着て技を掛け合う。柔道とは異なり、絞め技が使えず、脚への関節技とタックルが認められている。