徳島新聞賞に輝き表彰状を受け取るなかむらあゆみさん=徳島市の新聞放送会館

 徳島をテーマにした全国公募の掌編小説コンクール「第3回徳島新聞 阿波しらさぎ文学賞」(徳島文学協会、徳島新聞社主催)の授賞式が12日、徳島市の新聞放送会館で開かれた。記念行事の文学トークもあった。

 新型コロナウイルスの影響で、「あまいがきらい!」で大賞の阿波しらさぎ文学賞に輝いた蕪木Q平さん(32)=横浜市、元学童保育児童支援員=と、「去年の桜」で徳島文学協会賞に選ばれた三浦みなみさん(25)=吉野川市出身、埼玉県所沢市、大学職員=は、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使ったリモート参加で、表彰状と賞金が、お披露目された。

 「檻」で徳島新聞賞に選ばれた、なかむらあゆみさん(47)=徳島市山城西、主婦=は会場に出席し、徳島新聞社の岡本光雄理事から表彰状を受けた。

 蕪木さんは「創作を始めて10年。家族や友人らに支えられて小説を書いてきた。それだけでも幸せなのに、素晴らしい賞をもらえた。徳島の文化に貢献できるよう頑張りたい」と喜びを語った。

 なかむらさんは「1回目から応募してきて、まずこの賞で認められようと書いてきた。改めて喜びをかみしめている」、三浦さんは「古里の徳島にこんな賞があるのは誇り。小説を書くのは孤独な作業だが、書き続けていいのだと思い、励みになった」と話した。

 文学トークもズームを交えて行われた。徳島文学協会の佐々木義登会長(四国大教授)の司会進行で、受賞者3人、最終選考委員を務めた芥川賞作家の吉村萬壱さんと小山田浩子さん、ゲスト作家で2020年本屋大賞を受賞した凪良ゆうさんらが、受賞作品について意見を交わした。