国内では14空港に計約30台しかない貴重な空港用化学消防自動車「救難消防車IB型」が海上自衛隊徳島航空基地(松茂町)に3台配備されている。その消火性能は世界トップレベルと言われているが、一体どれほどの実力なのか。16日に基地内でIB型も参加する大規模消火訓練が行われるとの情報を入手し、取材を敢行した。

 

 エンジン不具合のため緊急着陸しようとした航空機が着陸に失敗、滑走路から逸脱し出火・炎上した想定でスタート。事前に通報を受けて待機していたIB型2台を含む消防車5台と隊員約30人が連携して消火活動や人命救助に当たった。

 

 直径約12メートルの油槽に入れられた油からは、約10メートルの高さまで火柱が立ち上っていたが、ⅠB型を中心とした強力な放水によってわずか2分ほどで鎮火した。海上自衛隊徳島航空基地には2015年3月からⅠB型が3台配備されており、こうした訓練を月に一度開いて有事に備えているが、幸い、これまでに実践で活躍したことはない。

 

 IB型は全長約12メートル、幅約3メートル、高さ約4メートル。7500リットルの貯水タンク備えており、1分間に最大6000リットルを放水できる。従来の救難用消防車に比べⅠB型は放水量が約2倍、タンク容量が約1.5倍にも及ぶ。

 徳島教育航空群の山内康司群司令は、「民間機も運航している共用飛行場として、不測の事態が発生したとしても航空業務をいち早く復旧するために日々厳しい訓練を行っている。全国でも珍しい救難消防車ⅠB型をきっかけに、自衛隊の活動に興味を持ってもらえればありがたい。」と期待を込めた。

 海上自衛隊徳島教育航空群の日々の活動の様子などは公式ホームページやSNS(twitterInstagram)で詳しく見ることができる。