車に乗ったままの来店者に薬を渡す薬剤師(左)=海陽町四方原

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、車に乗ったまま薬を受け取るドライブスルー方式の調剤薬局が徳島県内で注目されている。利便性の高さに加え、薬局内で他の来店者と接触するのを避けられるため、利用者の不安軽減につながっている。

 県内で21店舗を展開するスマイル調剤薬局グループ(徳島市)は、2003年から海陽町の海南店でドライブスルー方式を取り入れている。新型コロナが全国に感染拡大し始める前の利用率は1~2割ほどだったが、今年2月ごろから利用者が増加。現在は5割以上がドライブスルーを使っているという。

 薬剤師は、各医療機関からファクスで送られた処方箋を基に薬を用意。来店者は車で敷地内の専用レーンに入って窓口のインターホンを鳴らし、処方箋原本、薬代と引き換えに薬を受け取る。事前に医療機関からファクスをしていない場合も、車内で待つため他の来店者と接触せずに済む。

 町内の50代男性は「半年ほど前からドライブスルーを使っている。やはり安心感がある」と話した。

 ドライブスルー方式は当初、足腰の弱い高齢者や子ども連れの来店者、雨天時の利便性を高める狙いで導入した。新型コロナ対策として今後、窓口のインターホンを、押しボタンに触れずに済むセンサー式に交換することも検討する。

 海南店は「来店者が車内にいても、投薬指導などの対応は変わらないので安心してほしい」とする。

 柴田調剤薬局(板野町)でも08年ごろからドライブスルー方式を採用。店内での購入から切り替える固定客が増え、現在は3~4割が利用している。特に20、30代の利用率が高いという。

 同店は「高齢者は新型コロナ感染時のリスクも高い。車の乗り降りをつらく感じるようなら、ぜひ活用してほしい」と呼び掛けている。