衆院本会議で第99代首相に指名され、起立する自民党の菅義偉総裁=16日午後1時46分

 自民党の菅義偉総裁(71)は16日午後、衆院本会議の首相指名選挙で第99代首相に選出された。体調不良により辞任した安倍晋三首相(65)の後を受けた。首相交代は2012年12月以来、7年8カ月ぶり。菅氏は直ちに組閣に着手。皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て、自民、公明両党連立による菅内閣が16日中に発足する。⇒PDF号外はこちら

 衆院本会議での首相指名選挙は、投票総数462票で、菅氏314票、立憲民主党の枝野幸男氏134票、日本維新の会の片山虎之助氏11票、無所属の中山成彬氏2票、自民党の小泉進次郎氏1票だった。

 参院本会議での首相指名選挙は、投票総数240票で、菅氏142票、枝野氏78票、片山氏16票、国民民主党の伊藤孝恵氏1票、白票3票だった。

 自民党から選ばれた首相で、派閥に所属せず世襲でもないのは異例。

 菅氏は第26代総裁に選出された14日「国民のために働く内閣をつくる」と宣言。「役所の縦割り、既得権益、あしき前例主義を打破し、規制改革を進める」と強調した。新型コロナウイルスの感染抑制と経済再生の両立にも取り組む。

 菅氏は第2次安倍内閣発足から一貫して官房長官を務め、危機管理を担ってきた。新内閣では、安倍内閣を共に支えた麻生太郎副総理兼財務相(79)を再任するほか、官房長官に加藤勝信厚生労働相(64)を起用する。

 15日には立憲民主、国民民主両党などが合流し、約8年ぶりとなる衆院で100人超の野党第1党、新「立憲民主党」が誕生した。菅氏率いる政権と国会論戦を交わす。

 安倍内閣は16日午前の臨時閣議で総辞職した。歴代最長となった安倍首相の在職日数は連続で2822日、第1次からの通算は3188日で終わった。