買い物客でにぎわう地下1階食品売り場=徳島駅前のアミコビル東館

 そごう徳島店が退去したアミコ東館に残る既存テナント38店が16日、営業を再開した。食品売り場ではにぎわいが戻った一方、改装中の区画が多く、来店客や店主は核となるテナントの早期誘致を改めて求めるとともに、テナントのさらなる新規出店を期待した。

 地下1階食品売り場では、15店が再オープンした。全区画の3分の2近くがパーティションで覆われているものの、総菜店やパン店などで主婦らの列ができた。約10人がレジ待ちをしていた食品店メルカートピッコロの鎌田邦彦店長(53)は「なじみの客から『店をやめないでくれてありがとう』と声を掛けられ、じーんときた」。

 アパレルなど22店が営業を再開した1、3階は客足が伸びなかった。3階のカジュアルウエア店「マックレガー」の営業担当楢原茂樹さん(37)は「お得意さまに再度選んでもらえた半面、新規客がいないのは想定外」と残念がった。アミコビルを運営する徳島都市開発が、そごうの後継テナントとして高松三越(高松市)と交渉していることに触れ、「百貨店の機能を早く持たせ、買い物に来たいと思えるビルにしてほしい」と求めた。

 「洋菓子や化粧品店、魚屋もなくなった」と話したのは、そごうの常連客だった阿南市の女性(70)。「ビル内を上から下まで見たけど、徳島の中心がこれでは寂しい。以前のように多種多様な店の集まりを取り戻してほしい」と願う。

 そごうの閉店後、休まず営業してきたアミコ専門店街では、店主会の田倉善宏会長が「きのうまではゴーストタウンのようだった。人の流れは徐々に増えたらいい」と述べ、当面考えられる集客策として専門店と東館テナントによる共同催事を挙げた。