アニメの祭典「マチ★アソビ Vo뱩20」(5月4~6日)開幕前日の3日、歌手のLiSA(リサ)とAimer(エメ)が、県文化の森総合公園野外劇場で開かれるライブ「唄の降る夜」で共演する。アニメソングをきっかけにブレークした2人が夜の野外ステージで、いつもとはひと味違う歌声を響かせる。最近の活動や共演への期待を語ってもらった。

 

LiSA「声質 互いに引かれる」

 「私とAimerちゃんの声は全く違うからこそ、お互いに引かれ合う部分がある。アコースティックサウンドと合わせて、自然の音や空気感も楽しんでいただければ」。夜の野外で、しかも自身もファンだと公言するAimerさんとの共演。5月3日のライブにかける意気込みが伝わってくる。

 マチ★アソビに初めて登場したのはデビュー間もない2011年10月。抜けるような青空の下、新町橋東公園のステージで代表曲「oath sign」を歌い上げた。

 「ファンの顔が見えると緊張するので、本当は明るい場所で歌うのは苦手。でも、マチ★アソビに来ていただいた人は温かく迎えてくださって。あの時の経験があったから、イベントや野外フェスでも頑張れるようになった」

 岐阜県出身。子どものころから大好きなディズニー映画の劇中歌を1人で歌っていた。内向的な性格を心配した母が、音楽教室のミュージカルクラスに通わせたことが転機に。中学時代にバンド活動を始め、ロックやパンク、ハードコアの世界に足を踏み入れるようになった。

 デビューのきっかけは、テレビアニメの劇中バンドのボーカルに抜てきされたこと。初めて訪ねた制作現場で、想像をはるかに超える大勢のスタッフが情熱を持って作品を世に送り出そうとしている姿を見て心を打たれた。

 「皆さんの思いを全部背負って歌おうと決めた。それが表舞台に立たせてもらっている自分の使命だと」。作品と誠実に向き合う姿勢や力強い歌声が支持を集め、数々のアニメ主題歌を担当するように。昨年6月にはさいたまスーパーアリーナで初のワンマンライブを成功させた。

 5月9日、初のベストアルバム(2枚組)を発売する。軸となるアニメとライブをテーマに「Rising Hope」「crossing field」などオリコン・デイリーランキングでトップ10入りしたヒット曲を詰め込んだ。

 最近は老舗ロックフェスへの出演、ファッションブランドとのコラボレーションなど、活躍の場を広げつつある。「自分自身がやっていることは少しも変わっていないけど、だんだんと世界が広がっていくのはうれしいですね」。

LiSAからAimerへ

 Aimerちゃん、質問ありがとう。とにかく体と喉を温めることに集中しています。お気に入りのハニージンジャーと、スロートコートをひたすら飲んでいますよ。5月3日も温めた喉でご一緒させていただけるのを楽しみにしていますっ!

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