近世以降の幽霊画が並んだ特別展=徳島城博物館

 徳島市の徳島城博物館で21日、特別展「幽霊―美と醜の物語」が始まった。浮世絵や歌舞伎台本、江戸時代の絵入り小説「草双紙」など、幽霊に関する資料約130点を展示。エロチシズムさえ感じさせる「美」と、おどろおどろしい「醜」の両面を切り口に、近世以降、芸術として花開いていった幽霊を巡る絵画文化を楽しめる。11月19日まで。

 江戸後期の有名な戯作者(げさくしゃ)山東京伝の著作で、怨念で周りの物から幽霊の顔が浮かび上がっている様子が描かれた「会談(かいだん)三組(みつぐみ)盃(さかずき)」や、漫画家水木しげるさんの作品に登場する妖怪のモデルが並ぶ「百怪図巻」などが並び、来場者は興味深そうに見入っていた。

 駒沢大大学院生(歴史学専攻)の竹田有佑さん(23)=横浜市=は「幽霊の雰囲気がリアルに伝わってきて怖かった。筆の運びなど美しさを感じさせる部分もあり、見応えがあった」と話した。

 <メモ> 午前9時半~午後5時。一般500円、高校生・大学生300円、中学生以下無料。月曜休館。問い合わせは同館<電088(656)2525>。