第48回衆院選は22日に投票が行われ、即日開票される。12日間の選挙戦では、5年間にわたる安倍晋三首相の政権運営に対する評価や経済政策、憲法改正、消費税増税の是非などを巡り、活発な論戦が展開された。野党第1党の民進が分裂し、戦いの構図が一変した中で、自公政権の継続を選ぶか、野党が勢力を伸ばすかが焦点となる。徳島県内の2小選挙区には前職2人、元職1人、新人3人の計6人、比例代表四国ブロック(定数6)には県関係の前職1人が比例単独で立候補しており、有権者約64万6千人の審判を受ける。台風接近の中での投開票とあって、その影響が心配されている。

 県内の投票は、21日に繰り上げ投票を終えた阿南市の伊島投票区と牟岐町の出羽島投票区を除く502投票所で、原則午前7時から午後8時まで行われる。開票は午後8時50分の北島、藍住両町を皮切りに24市町村で始まり、小選挙区は同10時半ごろに大勢が判明、比例四国の大勢が決まるのは23日午前0時半ごろの見通し。全国の議席が全て確定するのは23日未明とみられる。

 県内小選挙区の立候補者は、徳島1区(徳島、小松島、阿南の3市と名東、名西、勝浦、那賀、海部の5郡)が、山本千代子(68・共産新)、後藤田正純(48・自民前=公明推薦)、仁木博文(51・希望元)の3氏。

 2区(鳴門、吉野川、阿波、美馬、三好の5市と板野、美馬、三好の3郡)が、久保孝之(54・共産新)、山口俊一(67・自民前=公明推薦)、福山正敏(46・幸福新)の3氏。

 比例四国には、8党(諸派含む)の計34人(うち21人は小選挙区との重複)が立候補している。徳島県関係の比例単独候補は、自民の福山守氏(64・比例名簿2位)のみ。

 小選挙区で確定票が出るのは1区が23日午前0時、2区は22日午後11時半ごろになりそう。県選挙管理委員会は午後10時ごろに小選挙区の第1回開票速報を発表し、以降30分ごとに発表する。

 比例は、県内分について午後10時から1時間ごとに開票速報を発表。午後11時半ごろに県内分の概数がまとまる見通し。開票終了予定時刻が最も遅いのは海陽町の23日午前0時45分。四国全体の確定票は、中央選挙管理委員会が各県選管の報告を受けて発表する。

 衆院定数は今回、10議席減り、465議席(小選挙区289、比例代表176)となった。1180人が立候補し、主張を訴えてきた。

 ◆HPで開票速報

 徳島1・2区など全国の各選挙区と比例代表の開票状況は下記リンクから閲覧できます。