赤石港に迷い込んだとみられるハナゴンドウ=小松島市赤石町

 小松島市赤石町の赤石港に現れた2頭の動物は、いずれもイルカの一種のハナゴンドウであることが2日、須磨海浜水族園(神戸市)の調査で分かった。餌を求めて港に迷い込んだ可能性がある。

 水族園が、港内で撮影された写真を基に確認した。2頭はいずれも体長約3メートル。体表がグレーで、白っぽい傷があることがハナゴンドウの成体の特徴を示している。性別は不明。

 ハナゴンドウは日本の外洋などに生息し、通常は数頭から数百頭の群れで行動している。2頭は群れから離れたとみられる。

 小松島漁協(南小松島町)の三原秀之参事は「沖合でイルカを見掛けることはあるが、港では珍しい」と話している。

 2頭は1日午後、赤石港に現れた。2日も漁船を係留している港内の岸壁近くを潜ったり浮き上がったりしていた。