ポポーの特産品化に取り組む「吉野川ポポーいち押しクラブ」のメンバー=吉野川市鴨島町山路の山路西部自治会館

 徳島県吉野川市鴨島町の住民有志が、北米原産の果物「ポポー」を地域の特産品にしようと、栽培や加工品開発に取り組んでいる。耕作放棄地に植える新たな品種として、地元の一部で栽培されていたポポーに目を付けて生産者グループを発足させ、商品化に向けた規格の統一や菓子の試作などを進める。

 ポポーはモクレン目バンレイシ科。アケビに似ているためアケビガキとも呼ばれ、9~10月に長さ10センチほどの楕円形の実を付ける。滑らかな食感で甘く、マンゴーとバナナを合わせたような味。日本には明治期に持ち込まれ、病害虫に強く無農薬でも育てられることから、戦後は一時広く普及したという。

 2015年ごろ、地域の農家が減って耕作放棄地が増えるのを心配した武田呆仁さん(61)=鴨島町森藤、建材業=が、手間の掛からない作物として自宅や知人宅にあったポポーに着目。珍しさや育てやすさから各地で再び栽培する動きがあると知り、周囲に声を掛けた。現在は7戸が育てている。

 今年8月に有志10人余りで「吉野川ポポーいち押しクラブ」を結成し、果実の一般販売に向け、収穫後の日数による熟れ具合の変化や糖度の測定、保存方法の検証などを行っている。

 加工品は、これまでにアイスクリーム、パウンドケーキ、クッキー、ジュースを試作した。将来は市のブランド認証やふるさと納税返礼品への採用を目指す。

 沼田将征会長(40)=鴨島町山路=は「珍しいフルーツで地域の認知度を上げたい。和気あいあいと取り組んで町おこしにつなげられたら」と話している。問い合わせは副会長の武田さん<電090(3460)3456>。