県内有数の茶どころ那賀町相生地区で、一番茶の収穫が最盛期を迎えている。八十八夜に当たる2日は、「お茶娘」に扮したJAアグリあなんの職員10人が茶摘みを行った。
紺がすりにたすき姿の職員が、同町鮎川の中野忠男さん(89)の茶畑3・5アールで作業し、茶葉の新芽を一枚ずつ丁寧に摘んだ。茶葉はもんで乾燥させた後、県内の茶屋や産直市などに出荷され、100グラム1200円ほどで販売される。
相生地区では、生産農家10戸が120アールで日本茶の主力品種「ヤブキタ」を栽培。今シーズンは気温の高い日が続いたため、例年よりも収穫開始が1週間ほど早まった。一番茶の茶摘みは10日ごろまで続く。