サッカーJ2徳島ヴォルティスは3日、鳴門ポカリスエットスタジアムで愛媛FCとの「四国ダービー」に臨み、MF前川大河とMF狩野健太がゴールを挙げて2-0で勝った。徳島は、7試合ぶりの勝利を挙げ、通算成績を4勝2分け6敗の勝ち点14とし、15位に順位を上げた。四国ダービーは今回が29度目の対戦で、通算対戦は徳島の16勝5分け8敗。
徳島はMF大屋翼やDF石井秀典らが先発し、前節から4人を入れ替えて臨んだ。前半21分、杉本竜士の左サイドからのクロスに前川大河が跳び込んで頭で合わせて先制した。チームにとって4試合ぶりの得点で、前川は昨年5月の岡山戦以来のゴールでとなった。愛媛にゴール前にボールを運ばれる場面もあったが、GK梶川裕嗣やMF岩尾憲らが体を張って守り、ゴールを許さず、徳島が1点リードを奪い、前半を終えた。両チームとも決定機は少なく、シュートは2本ずつだった。
後半は立ち上がりから徳島がペースを握り、愛媛ゴールを脅かした。セットプレーからFW佐藤晃大らがヘディングシュートを放ち、MF岩尾もミドルシュートを放ったがゴールを捉えきれなかった。11分に大屋に代えてFW山﨑凌吾、20分にはFW佐藤をMF狩野健太を投入し、追加点を狙った。28分に狩野がペナルティエリア内で相手GKと競り合い、PKを獲得。狩野は自らボールを蹴ってゴール左隅に流し込み、2-0と突き放した。
その後も山﨑や杉本、途中出場の小西雄大のシュートでゴールを狙うなど、最後まで攻め続けた。後半はほとんどチャンスを与えることなく、勝利をおさめた。
◇明治安田J2第12節 鳴門ポカリスエットスタジアム 観衆6756人
徳島 2-0 愛媛
1-0
1-0
【得点】徳島=前川大河(前半21分)、狩野健太(後半28分)