徳島県内の高速道路で今年、落下物が原因となった交通事故が18件(9月末時点)起きていたことが、県警高速隊のまとめで分かった。今月18日には岡山県津山市の中国自動車道で、落下物のタイヤに軽乗用車が乗り上げ、車外に避難していた親子が同じタイヤに乗り上げ横転したトレーラーにはねられ死亡する事故が発生。高速道上の落下物は重大事故につながる危険性が高いだけに、県警などは注意するよう呼び掛けている。

 高速隊によると、今年発生した事故の原因となった落下物は、9件が自動車部品。そのうちタイヤが3件、パンクなどで破裂したタイヤ片が4件、残りは反射器とマフラーキャップだった。

 いずれもけが人はなかったが、「高速道はスピードが出ているため、自走できないなど破損が激しいケースも多い」(高速隊)という。

 事故件数は2013年が16件、14年19件、15年21件、16年は22件と、毎年20件程度で推移している。

 徳島など2府21県の高速道路を管理する西日本高速道路によると、管内では年間13万件以上の落下物が回収されている。

 各府県の回収件数は公表していないが、同社四国支社徳島高速道路事務所(徳島市)は「巡回や通報により、毎日のように落下物を発見している」という。事務所の倉庫には現在、車線上で回収してきたタイヤホイールやバンパーの一部、長さ1メートル以上の廃材などが保管されている。

 道交法では落下物に対する運転者の責任が明記されており、岡山県の事故でもタイヤを落とした運送会社の運転手を県警が任意捜査している。

 徳島県内では2月、徳島市の徳島自動車道で、トラックに積まれていた仮設トイレが落下。5月には東みよし町の徳島道で積み荷のロール紙(直径30センチ、長さ2メートル)7本が散乱するケースがあり、県警は同法の「高速自動車国道等運転者遵守(じゅんしゅ)事項」違反で県外の運転手2人を摘発した。

 県警高速隊は「高速道路を走る際は車両を点検し、積載物はしっかり固定してほしい。振動で緩む場合もあるため、サービスエリアなどでこまめにチェックして」と呼び掛けている。