年間目標を上回るペースで集客が続いているイオンモール徳島=徳島市南末広町

 徳島県内で最大級の売り場面積を持つ大型商業施設「イオンモール徳島」が県都・徳島市にグランドオープンしてから27日で半年を迎える。集客は好調を維持し、来店者数は年間目標の700万人を上回るペースで推移している。一方、競合店は売り上げや客足に影響は出ているものの、大規模店が閉店するなど、従来の商圏が様変わりするような事態は起きていない。

 イオンモール徳島によると、4月24日のプレオープンから10月23日まで半年間の来店者数は約410万人だった。これからボーナスシーズンやクリスマス、年末年始を迎えるため、年間目標をクリアできるとみている。

 特にモール内の総合スーパー・イオンスタイル徳島の食品部門と複合型映画館(シネコン)のイオンシネマ徳島が好調。楢原琢馬ゼネラルマネージャーは「食品部門は週末だけでなく、日々の買い物に利用されているのが要因」と話す。

 飲食ゾーンの店舗では、固定客の多寡で集客に明暗が分かれており、今後は固定客をいかに獲得するかが課題。出店している県内企業の担当者は「モール内での競争もあり、売り上げは当初予想を下回っている。メニューを充実させるなどして対策を講じていきたい」と話した。

 四国経済産業局が毎月発表している百貨店・スーパー販売状況によると、徳島県内の販売額はイオン開業後、8月までおおむね4~6%増で推移。一方、既存店だけでみると、1~5%減が続いており、イオンモール開業で既存競合店が苦戦している状況がうかがえる。

 イオン開業までシネコンを備えた県内唯一の商業施設だったフジグラン北島(北島町鯛浜)は、シネコンで、主に徳島市内からの来館者が減り、飲食部門などの売り上げに影響が出ている。ただ、県北部へチラシを打つなどの対策を講じ、客足が戻りつつあるという。運営会社フジ(松山市)の徳島エリアの責任者は「厳しい時期もあったが、今は撤退などを考える状況では全くない」と話した。