9月29日にソロ写真集『夢の近く』をリリースする梅澤美波 (C)oricon ME inc.

 2018年夏、初めて選抜に選ばれたとき「私は今、この場所に立っていていいのかなっていう葛藤があった」という乃木坂46・梅澤美波。あれから2年、ネガティブだった少女は、映画『映像研には手を出すな!』(9月25日公開)のメインキャストを務め、9月29日にはソロ写真集『夢の近く』(講談社)をリリースするなど、多方面で活躍。いつしか次代の乃木坂46を担う存在になった。2016年の加入から4年、白石麻衣をはじめ乃木坂46を支えてきたメンバーが続々と卒業。他のアイドルグループの台頭もあるなか、過渡期を迎えた乃木坂46に何を思うのか。

【写真集カット】フリルのついたランジェリー姿で美ボディを披露した梅澤美波

■「キレイに見せなきゃ」「こうあらねば」という像を作っていた

「加入してからいろいろ大変なことがありましたが、選抜メンバーに選んでいただいた2018年からの2年間は、本当に個人として悩むことが多くて。特に初めてフロントメンバーに選んでいただいた『帰り道は遠回りしたくなる』の頃は、私は今、この場所に立っていていいのかなっていう葛藤がすごくあって、ステージでも全然笑えなかったり、自分の活動を映像で見ては落ち込むことも多くて。でも、今年に入ってやっと、お仕事に対する気持ちがポジティブに変化して、前向きになれたんです。悩んで、苦しんで、一つひとつ乗り越えてきたからこそ、気持ちが転換できたんだと思うし、私なりにがんばっていたんだなって思いますね」

 加入から4年、選抜メンバー以外でも、舞台、ファッション誌、バラエティと活躍の場を広げる中、かつては押しつぶされそうになっていたプレッシャーも楽しめるほど、「いい意味で吹っ切れた」と笑顔で語る梅澤。それだけに、9月末に発売される初のソロ写真集について、「今、このタイミングだったからこそ、撮影には自信をもって臨めたし、写真集を出せることが本当にうれしい」と瞳を輝かす。

「以前は、バラエティに出ても、キレイに見せなきゃとか、自分はこうあらねばならないという像を勝手に自分の中で作っていたんですが、最近はヘタレな部分も隠すことなく出せるようになって(笑)。そんな時、写真集のお話をいただいたので、私のターニングポイントの一冊になったらいいなと思い、体作りも悔いないくらいがんばって、過去最高の梅澤美波が詰め込めたなって思います」

 前向きなその姿勢。それは、先輩に頼り“甘えて”きた過去への決別と、自分たちが背中を見せていかなければいけないという自覚に満ちたものだった。

「(私たち)3期生は、1期生とは5年、2期生とは3年と、間が空いているので、先輩たちについていけばいいって、ずっと甘えていたところがあったんです。でも、ここ最近、先輩方を見送ることが多くなってきて、もう4年もやっているんだし、今後は私たちが先輩としての姿を見せていかなければいけないんじゃないかって、私たちが頑張らなきゃいけないと思っています」

■ソロ写真集、バラエティでの頑張りもすべてはグループのため

 9月29日にリリースするソロ写真集に挑んだ原動力の中にも、乃木坂46への思いがあった。

「私がこの世界に入るきっかけとなった憧れの白石麻衣さんは、乃木坂のモデル第1号でもあるし、いろいろな道を作って乃木坂の活動の幅を広げてくれるとともに、スカートが長いとか、これまでのアイドルの概念を壊して、新しいジャンルのアイドル像も確立してくれました。私も、同じように、今後、後輩たちが加入してきたときに、いろいろな道を示してあげられる人になれたら素敵だなって思うので、今は、ひたすらグループのためにできることを考えて、写真集でも、バラエティでも、いろいろな場所で期待以上のものをお返しして、『乃木坂の子をまた呼びたいね』って思ってもらえるようにできたらなと思っています」

 その憧れの白石麻衣も10月にグループを卒業。公式ライバルであるAKB48をはじめ、NiziUやIZ*ONEなど韓国のアイドルグループも台頭する中、次代の乃木坂46をけん引する存在の梅澤は、今後のグループの在り方をどう考えているのだろう。

「グループの顔になってきた先輩たちが卒業するから変わらなきゃと考える必要はないと思っています。4期生もそうなんですが、乃木坂って、自然と乃木坂の雰囲気をまとった子たちが集まってくるんです。それに何より、自分も含めてなんですが、先輩たちを見て育っていく中で、乃木坂ならではの雰囲気が受け継がれていくことをすごく強く感じているので、そこをなくさずに大切にしていけば、きっと乃木坂は、今後も何の心配もなく続いていけるのではないかと思っています」

 では、自身の個人としての今後の目標は? と聞いてみると、やはり、乃木坂46愛にあふれる答えが返ってきた。

「グループ全体でパフォーマンスをしているとき、先輩方は、見ていてやっぱりこの人だよなって安心できる、安定感があるんです。私は根がネガティブで自分をあまり褒められないんですが、そんな自分が自分のパフォーマンスを見ても、ちょっとダメだったなって思うところがなくなって、みなさんに私が先輩たちに感じていたような乃木坂46にいて安心って思ってもらえる安定感、安心感のある存在になりたいですね。そして、そういう背中を後輩たちに見せられるようになりたいです。乃木坂46には、こうしてって言葉で注意や指導をしてくる先輩は一人もいなくて、みんな自然と背中で語ってくれているんです。それについていけば間違いないと思って4年間やってきたので、私も言葉にしなくても行動で見せていけたらと。今回の写真集の中にも、それがあるといいんですけどね」

 写真集のタイトルは『夢の近く』。いくつかの候補の中から、尊敬する先輩・白石に相談して決めたという。

「白石さんには、『美波ちゃんに合っている』と言っていただきました。私自身も、今の私にすごく合うタイトルだし、今の自分にとってグッとくるタイトルだと思っています。と同時に、見てくださった方にも希望を感じていただけたらなと。ファンの方は私の初期からの変化を知っているので、梅澤でもこうなれるんだな、こんな表情ができるようになったんだって、いろいろな希望につながれたらって思います」

 写真集では、自分自身も発見だったという「自分では決してこれまで選ばなかったピンクのワンピースで無邪気に笑う写真」や、「初のランジェリーや水着の写真」など、新しい一面も披露。乃木坂46を、そして日本のアイドル界をけん引する存在として、梅澤が今後どんな成長をみせていくのか、その活躍に期待したい。

取材・文/河上いつ子


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