徳島の清水温泉の湯が使われているホテルの展望大浴場=高松市の花樹海

 高松市の高級ホテルで、美馬市脇町西俣名の清水温泉の湯が使われている。ホテルの運営会社が、約15年前に閉鎖された「清水温泉センター」を買い取り、昨年6月から毎日、10トン積みのタンクローリーが源泉とホテルを1、2往復して運んでいる。美肌に効果があるとされる泉質が入浴客に好評だ。

 ホテルは高松市西宝町の西方寺山にある「花樹海」。昨年、市内で開かれた先進7カ国(G7)情報通信相会合でレセプション会場に選ばれるなど、県内では屈指のホテルとして知られる。

 以前は敷地内でくみ上げたラドン泉を使っていたが、泉質が評判だった清水温泉センターが売りに出ていたため購入。温泉は、10階の展望大浴場と1階にある客室8室の露天風呂に供給している。

 湯は毎日入れ替え、殺菌してから加温し、加水はしていない。客室の露天風呂には掛け流しで供給している。展望大浴場は90メートルの高さにあり、高松の町並みや屋島、瀬戸内海の島々が一望できる。

 泉質はナトリウム炭酸水素塩泉で水素イオン指数(pH)が9・0と高く、肌にまとわりつくような感触が特徴。広島市から訪れていた八田正雄さん(69)は「ぬるっとしていて出た後も温かかった。リラックスできた」と言う。

 展望大浴場は日帰り入浴が可能で、料金は千円。午前11時から午後3時までで火曜定休。池田祐造総支配人は「お湯の良さを体験してほしい。清水温泉に思い出がある人には懐かしく感じてもらえたら」と話している。

 今年7月には源泉の隣で新たな温泉を掘り当てた。年内に系列のホテル「トレスタ白山」(香川県三木町)に供給することにしている。