5月4~6日に徳島市中心部で開かれるアニメの祭典「マチ★アソビ Vo뱩20」の前夜祭として、数々のアニメ作品の主題歌を担当してきた歌手のLiSA(リサ)とAimer(エメ)が3日、県文化の森総合公園野外劇場「すだちくん森のシアター」でライブ「唄の降る夜 第2夜」を開いた。普段とは趣が異なるアコースティック編成で、アニソン界を代表する2人の歌姫のデュエットも披露されるなど、アニメの街・徳島だけのスペシャルなステージに約1200人のファンが酔いしれた。
森と川に囲まれた自然豊かなステージにたそがれが迫る午後6時40分すぎ、純白のふわりとしたノースリーブドレスとサンダルを身に付けたAimerがステージに現れ、「ポラリス」「星の消えた夜に」をしっとりと歌い上げた。
「3年前に唄の降る夜に出演してから、また来たいと思っていたのでうれしい」と特別な舞台への思い入れを語ったAimer。独特の空気感に息をのんでいた観客の反応が薄かったため、「すごく静かですね」と笑いを誘って和ませた。
アニメ「Fate」コーナーとして「花の唄」「LAST STARDUST」をドラマチックに熱唱した後は、「温かい曲たちも歌ってよろしいでしょうか」と前置きして、等身大の恋愛をつづった「カタオモイ」「蝶々結び」を披露。
「この声が出る限り歌い続けるので、音楽を通して皆さんと一緒に生きられたら」と静かに決意を語り、このパート最後となる最新曲「Ref:rain」を情感たっぷりに歌い上げると、すっかり暗くなった会場に大きな拍手が響いた。
この後、Aimerの「LiSAさんをお呼びしてもよろしいですか」という呼び掛けを受けてLiSAが登壇。Aimerと同じ純白のノースリーブながら、よりソリッドでタイトなドレスと、黒のワークブーツを合わせたLiSAらしいスタイルが目を引く。
Aimerとハイタッチを交わしたLiSAは「改めまして、LiSAでーす」と元気いっぱいにあいさつし、Aimerが「初めてLiSAさんに会った時にすごく褒めてくれた曲」と紹介した「Brave Shine」を2人で力強く歌い上げた。
互いに「緊張した」と話しながらも「Aimerと歌えてうれしい」と話すLiSA。続くLiSAの「oath sign」で、お互いへの尊敬の念があふれ出すように声を重ねると、固くハグをしてパフォーマンスをたたえ合い、Aimerが退場した。
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