LiSAは、前日から徳島入りして徳島ラーメンを食べたエピソードなどを披露すると「最高に楽しく行きましょう」と力強く呼び掛けて観客に気合を再注入。観客と声を合わせて恒例の「ピース」をすると、会場は一気にLiSA劇場へと様変わりした。

 1曲目の「crossing field」では、左手でスカートを翻しながらノリノリで歌唱。続く「一番の宝物」「シルシ」をしっとりと歌い上げたかと思えば、「ASH」で再び情熱的なパフォーマンスを披露し、幅広い表現力を存分に見せつけた。

 「say my nameの片想い」で観客に両手でハートマークをつくるダンスを手ほどきし、「Rally Go Round」で赤いタンバリンを打ち鳴らして手拍子を先導すると、会場の盛り上がりは最高潮に達した。

 このパートのラストとなる「Catch the Moment」を観客と一緒になって力強く歌い上げると、「今日披露した曲もたくさん入っているベスト盤が5月9日に発売されます」とちゃっかりアピールして笑いを誘った。

 

 ここで再びAimerが登場。Aimerが「LiSAさんと私の声は全然違うけど、一緒に歌うと気持ちいい」と感想を述べると、LiSAは「アニメで街を盛り上げようという徳島だから、こんな特別なライブができた」とマチ★アソビを称賛した。

 LiSAが「ラストに2人で?」とAimerに問い掛けると、Aimerがすかさず「歌いたい!」と呼応。最後にLISAの「This Illusion」で絶妙のハーモニーを響かせると、会場からこの日一番の大きな拍手と声援が送られた。

 LiSAとAimerはバンドメンバー3人と手をつなぎ、マイクを使わずに「ありがとうございました」と大声であいさつ。「楽しかった」と感想を話すLiSAに「私も」とAimer。LiSAが「またやりたい」と訴えると、Aimerが再び「私も」。

 歌声を重ねた分だけ互いへのリスペクトを強めた2人の歌姫が、新たな世界が広がった興奮と喜びに胸を高鳴らせ、少女のように手をつないで楽しそうに駆け足で舞台を後にすると、アニメの街に温かな感動と熱狂をもたらした一夜限りのうたげは幕を下ろした。